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愛車のエアコンメンテ マニホールドゲージを使い真空引きからガス補充の仕方【MH34S】

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最高に暑い2024年夏ですが愛車のエアコンは良く効いてますか?

今回は愛車ワゴンRのエアコンのガス補充をしてエアコンのリフレッシュをします。

以前もやった簡易型のエアコンガスチャージもありますが、今回はより本格的にエアコン内部を真空引きしてから規定量のエアコンガスチャージをやってみたいと思います。

初めての方にも分かりやすく紹介してるんでご覧下さい。

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エアコンのガスは抜ける物(チャージの必要性)

一概にどれくらい(期間)でとは言えませんが、エアコンのガスは徐々に抜けてきます。

配管に継ぎ目がある以上仕方無いことだと思います。

全面をぶつけても(事故)エアコンの部品が破損して抜けたり、破損しなくても配管が少し曲がって負荷が掛かり継ぎ目から抜けることもあるでしょう。

車は走行中は常に振動してますし家庭用エアコンと比べたらガスが抜けやすく思います。

エアコンが全く効かなくなったら「ガスが無いかな?」なんて思いますが、普通は少しづつ抜けるんで幾ら抜けた?なんて分かりません。

高価な機械を繋いでエアコンガスを回収後にガスチャージすれば何グラムしか入ってなかったとか分かりますが、ちょっと効きが悪いななんて思って以前やった簡易型ガスチャージ↓

で効きが復活することもありますが、記事にはしてませんが簡易型チャージでエアコンガスの入れすぎをしたことありますが、その時はエアコンのコンプレッサーが切れたり入ったりを繰り返すような症状になりエアコンを「プシュー」って自分で抜いたら直りました。

この様に入れすぎてもダメなエアコンガスですが、今回は一気に全て抜いて規定量を入れたいと思います。

真空ポンプ&マニホールドゲージ

今回使う真空引き用真空ポンプは右の青い物で、車両と繋ぐマニホールドゲージは左の赤や青や黄色のホースが繋がってるゲージです。

今回はマニホールドゲージのホースの車両側と繋ぐカプラーの所にもダイヤルが付いた物を使用します。

このダイヤルが便利な物で車両に繋ぐ際にも安全に繫げます。

このマニホールドゲージは安物だからかゲージの表示がPSIとかになってるんで一般的なMPa表示になってるヤツを買った方が良さそうです。

真空ポンプでエアコン内部のガスを抜く

それでは作業に移りますが、まずは車両内のガスを抜きます。

車両のエアコン配管にプラキャップにLの文字があるのが低圧側で、簡易型チャージなんかはこっちからエアコンガス入れます。

画像の撮り方が不味かったがプラキャップにHも文字がある側が高圧側で、基本エンジン掛かってる場合は触らないです。

エンジン切った状態でしかこっちからガスを入れたりすることはありません。

尚低圧側と高圧側では刺さる部分の大きさが違う(プラキャップの大きさも違う)ので繋ぎ間違いは起きません。

エンジンは切った状態でマニホールドゲージを繋ぎます。

向かって右側の赤いホースが高圧側でクイックカプラー緩めた状態で繋ぎます。

繋ぎ方はエア工具を使う時のカプラーと同じです。

向かって左側の青いホースが低圧側で同じくクイックカプラー緩めた状態で繋ぎます。

画像真ん中の真空ポンプは黄色のホースと繋ぎます。

尚色々ジョイントがあるんで自分で合うジョイント付けて繋ぐのがマニホールドゲージの基本です。

エンジン切った状態で低圧高圧両方のクイックカプラー緩めたらゲージに圧が表示されます。

エンジン切った状態でコンプレッサーも回ってないんで低圧高圧両方同じ圧力を示してます。

1番外側の赤い字の数値が両方100の辺を示してます。

このままマニホールドゲージの低圧も高圧もダイヤルも緩めます。

真空ポンプ作動させたら中のガスが回収されゲージも一瞬で0以下になり真空になってます。

ゲージのアップです。

0以下に一気に下がってます。

真空ポンプ作動させたまま30分間待ちます。

真空ポンプ回せば一気に真空になりますが配管内の水分とかも抜きたいので30分ほど回します。

真空ポンプ回して30分経ったのでマニホールドゲージのダイヤル低圧高圧両方締めます。

この状態でまた15分以上待ちます。

15分経っても針が動かなければ配管の漏れも無くOKですが、針が0の方に戻るようなら配管のどこかから空気吸ってることになり問題ありです。

この場合は漏れ止め入れるなり配管点検するなり対応はありますが、今回は漏れなくこのままOKとします。

マニホールドゲージが締まってればこのまま真空ポンプを外します。

万一ゲージのダイヤルが締まってなければポンプ外した途端に配管内に空気が侵入して真空引きのやり直しです。

ガスチャージ

ここからはガスチャージです。

真空ポンプ繋いでた部分にガス缶接続用部品を取り付けます。

小指側のメス型ネジ山部分にガス缶が付けれて、もう一方のオス型ネジ山は黄色のホースと繋がります。

指で回すバルブがありますが今は緩んでて問題なしですが、ガス缶取り付けてバルブ回すと針が出てきてガス缶に穴が開き、更にバルブを緩めるとガスが缶から出てきます。

なのでガス缶取り付ける際には必ず針が引っ込んでる事を確認して缶を取り付けましょう。

バルブ回した状態ではこの様に針が出てきますので、針を必ず引っ込めてガス缶を取り付けましょう。

エアコンはガスもですがコンプレッサーを潤滑するオイルも入ってます。

まずはエアコンオイルから入れていきます。

これは内容量50gでオイルが10gとガス40g入ってます。

蛍光剤が入っており万が一配管からガス漏れがあった際にはブラックライト(UVライト)当てると光って教えてくれます。

あとエアコンオイルは種類がありハイブリッドカーなどはオイルの種類が違います。

普通のエンジンはPAGオイルでハイブリッドカーはPAOオイルですので間違えないようにしましょう。

ここからがガス補充の仕方に入りますが、まずは各部ネジになってるホースの継手が確実に締まってる事の確認します。

確実に継手が接続できて締まってれば缶繋いでバルブを閉めて缶に穴を開けバルブを緩めます。

青と赤のホース内は真空引きしたままで真空ですが、黄色のホースはポンプ外した段階で空気が入ってるのでエアコン缶の圧力を使って空気を抜きます。

この作業を「パージ」って言います。

やり方は黄色丸が囲った部分にエアバルブ(タイヤのエアバルブと同じ感じ)があるんで押し込んでガスの圧力で空気を抜きます。

1秒くらい押せば大丈夫ですがこの缶蛍光剤入りなんで黄色いガスが吹き出すのでウエス等で体に掛からないようにしながらバルブ押します。

これで黄色のホース内も真空になって準備が出来ました。

エンジン掛かってない状態で高圧バルブ緩めてガスを注入します。

高圧バルブ緩めたら針が上に動きガスが入って来たことが分かります。

この時缶を逆さま(液体で入れる)にして入れてもOKですが、後からも触れますが低圧側からガス入れる際缶を缶を立てた(気体で入れる)状態で入れます。

マニホールドゲージの窓(サイトグラス)も黄色い液体が流れてることが分かります。

サイトグラスにも液体が見えなくなってきたらガス缶の圧力が落ちてきてるはずです。

ガスは缶から出ると液体から気体に変わるんで缶が持てないような冷たさになります。

例えるなら冬にカセットコンロで鍋をするときにガスはあるがガスが冷たくなって圧が下がって火が小さくなり、缶を振って常温に戻せば火力も復活的な感じで冷たくなります。

例えが古くさいね・・・

ある程度ガス入れたらこれ以上入らない感じがしてきます。

ガス缶振ったらまだありそうなんで高圧のバルブを閉めます

ここで初めてエンジン始動です。

エアコンを作動させて温度設定は最低でエアコンONします。

この時窓も開けておきましょう。

エアコンONでコンプレッサーが回ってるはずなんで低圧側バルブ緩めて開けます。

コンプレッサーの力でガス缶も直ぐに空っぽになります。

缶を振った感じで空かどうかも分かりますが、冷たくなってた缶が常温に戻るんで分かります。

缶が空になったら次の缶を取り付けるんで低圧側バルブ締めます。

今回作業してるワゴンRはグリルの上にエアコンのガス量が書いてあります。

こんな感じで320g±30gになってるんで290g~350Gの間のガスを入れたらOKみたいです。

今度は本当のガス缶を繋ぎます。

内容量は200gで先ほど入れたガスが40gでコレも入れたら240g入れれたことになります。

ガス缶のバルブを閉めてガス缶に穴を開けバルブを緩めてガス出し、パージをしてホース内をガスで満たし低圧側バルブ緩めてガスを入れます。

この時ガス缶は立てた状態で入れて、決してガス缶を逆さまにして入れないようにしましょう。

こんな風に立ててガスを入れます。

この時少し左右に振りながら入れた方がガスの出も良いです。

ガスが缶から出て行くと気化熱で缶が冷たくなるんで日光に当てたり手で持ってガス缶を暖めたらガスの出も良くなります。

ガス缶が空になると冷たかったガス缶が常温になってきて空になったことが分かります。

更に缶を左右に振ってガスが無くなったことが分かればこのガス缶は外します。

外す手順は①低圧側バルブ締める、②ガス缶を取り外すです。

次のガス缶を繋ぎます。

手順は①ガス缶取る付け部のバルブが緩めた状態で針が出てないことの確認、②ガス缶を繋ぐ、②ガス缶にバルブを締めて穴を開ける、④パージをしてホース内の空気を抜くです。

ここまででガスは240g(40g+200g)充填出来たことになってますが、このガス缶を全部入れると40g+200g+200g=440gになるので、規定量の320g±30gをオーバーするんでこのガス缶は量って入れます。

この様な計りを用意してホースが繋がった状態で重さを計り、ガス缶を載せた状態で0にします。

こうすれば入った量に応じてマイナス表示になりますがガスが入った量が分かります。

画像は0に合せて撮ってますが少し動いて0にならん状態です。

それでは低圧側バルブ緩めてガスを入れます。

目標はあと100g程入れたいと思ってますがいかに・・・

少しガス入れて計りの載せたら約30g入れたことになってます。

更に入れます。

はいこれで100g入れれたことになったんで低圧側バルブ締めてガス補充は完了です。

ホース内のガスも車両に入れる方法

ひとますガスの補充は完了ですが、ここからは各ホース内にあるガスを車両に入れてホースを外します。

せっかくのガスがもったいないってのもありますが、普段ゲージ繋いでガス圧見たときにも車両からホース内に入ったガスを車両に戻す方法としても知っておいて良い方法と思います。

エンジンは掛かった状態でエアコンもONの状態です。

ますは高圧ホースを外す手順です。

高圧ホースのバルブを緩めます。

このバルブ付いてたらバルブ緩めたらホース内にガスが残った状態で外せます。

高圧ホースを外します。

外し方はワンタッチカプラーなんで1番した上げたら外れます。

ガス缶のバルブを閉めてガスがこれ以上出ないようにします。

ガス缶にガスが残ってるんで針が出た状態で保存できます。

現状ゲージのバルブは低圧高圧両方締まってます。

ゲージの圧力もこの位です。

高圧バルブ怖いので少し緩めて低圧バルブも緩めます。

すると高圧の圧力が下がって低圧側に吸われたことが分かります。

少しエンジン吹かすと更に高圧側圧力下がり更にガスが吸われたことが判ると思います。

コレでホース内のガスを車両に返す作業は終了です。

低圧バルブ緩めてホース外します(ワンタッチカプラー)。

低圧側バルブキャップ取り付けます。

高圧側バルブキャップ取り付けます。

これにて作業全て終了です。

ガス補充インプレ&備忘録

今回の作業は2024年7月31日に走行距離136824㌔にておこないました。

マジで効かないエアコンなら6月くらいにはやっておきたいメンテナンスになります。

元々エアコンの効きが悪いと感じてる訳では無かったので体感的には「そんなに変わらない」残念なメンテナンスになった気がします。

私は常々エアコン吹き出し口にキッチンで使う温度計を使い吹き出し口温度を測ってますが、大体11.5度~113度位を湿してることが多く、ネットで見かける7度とかにはなりませんが、規定量ガス補充してからは10度そこそこになる事もあり微妙な効果は出てるような気がしますが、誤差の範囲ですね。

まとめ

今回は自分でやる愛車のエアコンガス補充を本格的に真空ポンプを使い真空にしてからガス補充を行いました。

簡易型のエアコンガスチャージホース等使ってのガスチャージはやった事があったのですが、幾らガスを入れたら良いか?やら、入れすぎたりとか色々なるので、今回はもっと本格的にやってみようと思いましたが、実際には真空ポンプやマニホールドゲージ等必要で幾ら今時安いといっても趣味でやるには結構な手間暇お金が掛かるので、よほどの私のような「自分でしたい病」が発症してない方には業者に頼んだ方が安上がりです。

記事内にも書きましたが車両にホースを繋いだら必ずホース内にエアコンガスが入るんで、最終的に車両にガスを戻す方法は知っておいても良いやり方となっております。

せっかくやったエアコンガスチャージですが、効果の程はガス補充前でも普通に効いてたみたいで効果はあったと信じたい程度のことでした。

もっと夏前にやったら良かったと思いましたが、来年(2025年)の夏前にでも見て頂けたらうれしいです。

ではでは・・・

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