今回は愛車ワゴンRスティングレーのインジェクター外しての清掃をやってみました。
車は良くも悪くも普通に走ってますが「良い圧縮」「良い点火」「良い燃料」で調子良く走ってます
今日は良い燃料(噴射)を改善したいと思います。
ある程度(5万キロ以上か?)走ってる車には確実に効果が期待できますので、やり方やインプレッション等詳しく紹介しますのでご覧下さい。
何時も普通に走ってる車のエンジン
私は田舎って言う環境もありますが毎日車に乗ってます。
普通に愛車ワゴンRスティングレーは走ってますが、実は新車時(買ったのは中古車)からエンジンは(も)徐々にくたびれは始まってます。
毎日少しづつくたびれてますので全開走行でタイムとかを計れば別ですが、普通は誰も気づきません。
エンジンは毎分1500回転以上で常に走ってて空気を吸い込み燃料を噴射し燃やした爆発力でパワーを得てます。
ガソリンは燃えやすい液体ですが、より良く燃やすためには綺麗に霧状に噴射して燃やしてます。
今日はその霧状にしてるインジェクター(噴射装置)を洗浄してより綺麗な霧になるように、より新車時に近くなるようにやってみたいと思います。
記事的には手間が要る作業ではありますが、後半にもっと簡単な方法も載せておくんで時間がある方向けと、時間が無い方向けと考えやってみて欲しいと思います。
インジェクターの外し方
エアクリーナーを外す
インジェクターはエアクリーナーの下に付いてるんでエアクリーナーを外します。
赤丸はクリップなんで-ドライバー等で起こして外します。
黄色丸はラテェットでエクステンションかまして2面幅10ミリボルト3本外します。
緑丸はホースバンドナなんで+ドライバーで緩めるだけでOKで、ホースを左に抜きながらエアクリーナー本体を上側に持ち上げて外します。
フューエルポンプリレーを止めて圧を抜く
インジェクターにはガソリンに圧を掛けて送ってるんでフューエルポンプを止めて圧を抜きます。
リレーはバッテリー横のボックスに入ってて左ヘッドランプの裏側になります。
リレーボックスは左側を支点にして右側が開くんで画像の位置に-ドライバーを突っ込んでロックを解除して開きます。
開けたリレーボックスの蓋にも記載がありますがF/Pがフューエルポンプの略で黄色丸のリレーを上に引っ張り抜きます。
リレーが抜けました。
ガソリンタンクの蓋を緩めて外しタンク内の圧も抜きます。
気温が高いと「プシュー」って圧が抜けるのが分かりますが、今は冬なんで何も音はしなかった。
圧を抜いたら蓋を元に戻します。
ここで1度エンジンを掛けますがポンプが止まっててガソリン送らないので1秒くらいでガス欠状態になりエンジンが勝手に切れます。
エンジンスタートボタン押してキーを切った状態にします。
もう作業中はエンジン掛けることも無いのでフューエルポンプリレーを元の位置に挿して蓋も閉めます。
インジェクターを外す
ここからインジェクターを外していきます。
デリバリーパイプを外しますが黄色丸の2面幅10ミリボルトを外し、赤丸のカプラーを3個抜きます。
デリバリーパイプを持ち上げるとインジェクターも一緒に持ち上がりインテークパイプから外れます。
持ち上げたデリバリーパイプからインジェクターを引っこ抜くとデリバリーパイプ内のガソリンがインジェクター1本に付き5ml以内(感覚)くらい漏れますので火気厳禁です。
これでインジェクターが車両から外れました。
インテークパイプ内にも厚めのOリング残ってますがインジェクターの先っぽにハマるヤツなんでそのままにしておきます。
インジェクターホールにはゴミが入らないようにウエス等被せておきます。
インジェクターの洗浄
外観を洗う
外れたインジェクターですが黄色丸の部分はもっと黒ずんで汚れてるのが普通でこの状態なら抜群の綺麗さです。
実は2週間程前に1回インジェクターを簡易的な方法で洗っててこの綺麗さなんです。
マジで真っ黒に汚れててビックリしました。
簡易的な方法は後半で紹介します。
外観をクリーナー吹き付けて洗えました。
Oリングも外しシリコンスプレーで洗う&保護します。
インジェクターの先っぽですが小さな穴が10個開いてて老眼の私では見えませんでしたが画像見て10個って分かりました。
点検用パルス装置の紹介
今回のインジェクターのテスト用に作った装置を紹介します。
インジェクターはサービスマニュアルによると12V流してカチカチと作動音がするか確認します。
四角いのが安定化電源で直流(DC)12Vを作りますが家庭用コンセント(交流100V)に繋ぐだけです。
中国製品なんでしっかり12Vになってるかアジャストネジ廻して12Vに調整しました。
これがスイッチで押してる間だけオンになるヤツ探して買ってみました。
ホーンボタンと同じ感じになります。
今回の使い方ではスイッチはロック無しで探しましょう。
スイッチはこのように配線すると押してる間だけオンになりますが、黄色矢印の端子に真ん中の線を外して繋ぐと常時オンで押してるときだけオフになります。
当然最初は黄色矢印に繋ぎ失敗して学んだ訳でした。
テスターも久々に使いました。
このように手動で押してるときだけ電源が入ります。
テスト用に12VのLED球使ってます。
尚この配線は自作でインジェクター繋ぐのはワニクチクリップでハンダ使って作りました。
作動テスト
作動テストをします。
ワニクチクリップをインジェクターの端子に付けてスイッチを押せばインジェクター本体がカチカチ音を出しますので作動はOKです。
超音波洗浄機(温度調整付き)で洗浄
超音波洗浄機で洗いましょう。
これは温度の調整も出来ますが激遅でティファールを知ってる人は素直にお湯わかしてから作業しましょう。
一応80度まで設定でき超音波も30分まで設定できます。
余談ですが嫁さんの貴金属(ネックレス)洗いましたがクサリ部分なども見違えるように綺麗になりました!
ポットからお湯汲み温度計で測ってます。
63.8度は結構熱いね!
洗剤はこれ使いました。
汚れが普通なら3%入れますがデジタルはかり忘れて目分量で入れました。
インジェクター入れましたが白く濁っており汚れが落ちてるかは見えません。
10分間超音波洗浄します。
洗浄中作動テスト
5分ほど経ったところで洗浄中の作動テストして電磁弁周りを動かし更に洗浄します。
洗浄終了!
水温も下がって白い感じが薄れてきてます。
温度が下がれば濁りが取れて少し黄色くなった洗浄液です。
ゴミもあまり出なかった・・・
エンジンコンディショナーで洗う
洗浄液から上げてパーツクリーナーで洗い更に追い打ちで作動テストしてインジェクターの先から液がジワッと出ます。
ここで圧掛けたホース繋げばインジェクターから勢いよく噴射されるでしょうが、そんな物は無いので良い絵は撮れません。
クレのエンジンコンディショナーも吹き付けて作動させて先っぽから液が出ます。
これにて洗い作業は終了となりエアダスターで水分を飛ばします。
水分を飛ばして綺麗になったインジェクターです。
Oリングも組んで完成です。
インジェクターを組む
インジェクターホールにインジェクター3本入れます。
デリバリーパイプをインジェクターに合わせて被せます。
インジェクターが軽く廻るのを確認してデリバリーパイプ押し込みます。
デリバリーパイプをボルト穴に合せてボルトで留めます。
インジェクターのカプラー差し込みます。
エアクリーナーも元通りに組んで完成です。
この後エンジンを掛けます。
なかなか掛からないこと予想してましたが1秒ほどセル廻ればエンジン始動しました!
インジェクター洗浄簡易型説明
ここでこの作業する2週間前に行ったインジェクター簡易洗浄を紹介します。
この記事で使った画像を交えての説明となります。
エアクリーナーを取りインジェクターのカプラーを外します。
デリバリーパイプのボルト2本外しデリバリーパイプを持ち上げます。
インジェクターも一緒に持ち上がってインジェクターホールが見えるようになります。
この時1番右(3番シリンダー)のインジェクターだけPCVバルブのホースが邪魔で持ち上げにくいので1番左(1番シリンダー)のインジェクターを大きく持ち上が上げるとなんとか3番シリンダーのインジェクターホールも穴が見えます。
たぶんインジェクターが外れることが予想されるのでガソリンが漏れますが火気厳禁で作業します。
インジェクターホールの穴にエンジンコンディショナーも流し込み穴から泡が出てくるまで噴射します。
出てきた泡は真っ黒なんでインテークパイプ内の汚れです。
たぶん10秒以内くらい噴射すればOKです。
これを3気筒ともやってインジェクターを組みますが、インジェクターの先っぽが見えてるならエンジンコンディショナー吹き付けて洗いインジェクター組みます。
エアクリまで組めたらエンジン掛けます。
エンジンコンディショナーがシリンダー内まで流れ込んでるんで10秒以上セル廻さないとエンジンは掛かりません。
エンジン掛かったら排気ガスが白いので空ぶかしして白い排気ガスが出なくなるまでやります。
これが簡易型インジェクターの洗浄です。
インプレッション
2023年2月19日(日)に行った2012年式走行距離115000㌔オーバーのワゴンRスティングレー(ターボ付き)にインジェクター洗浄をしてのインプレッションです。
その前にインジェクター洗浄簡易型をやってたんで効果は少なかったです。
簡易型をやった際には明らかに燃費も上がりました(17㌔が18㌔になった)しここが大きかったです。
あとスムーズに加速するようになりました。
普段普通に加速してるようで洗浄すると加速のスムーズさが違うことがわかります。
これは「速くなった」とかでは無くスムーズで、細かく段付き加速してたのが段が無くなりスムーズになります。
燃費とかはまだ距離走ってないので分かりかねますが、冬って事もありそこまで期待はしてません。
簡易型洗浄でも効果はあるんで3万キロに1度とかはする価値があると思います。
気がついたことは後日でも後日談として記載します。
後日談
現在2月25日ですが約1週間に走行距離にして200キロ以上走っての感想です。
車は寒い(冬場)と水温の関係で燃費は悪く、暑い(夏場)と燃費は良くなる傾向になります。
ここで余談ですが
このワゴンRのR06型エンジンは冬場(気温3度以下)平坦な道を10キロ程走ってても水温が60度くらいしか上がらず、少しでも登り坂等あれば(負荷が掛かれば)80度以上になるが60度では燃料も濃く噴いてるんで思ってるより燃費は悪くなります。
メーターのブルーの低水温ランプは3㌔ほど走れば消えるんですが、この消えるタイミングが水温55度でそこから郊外の平坦な道を5キロ走っても水温は60度ほどしか上がりません。
施工時は気温も低かったんですが少し暖かい日もあり、暖かいと燃費も良くなる傾向となります。
施工前簡易型洗浄する前の燃費は16.5~17㌔だったのが簡易洗浄して0.5~1㌔ほどアップし18㌔くらいになり、今回完全洗浄して燃費も18.6㌔くらいになりました。
何もしない時と比べて5~10%は燃費も改善しました。
この期間特に仕事で走ってるだけで遠乗りとかもしてないので信憑性はあると思いますが、2月24日とかは気温も10度ほどあったので何とも言えませんが効果はあると思いました。
これが事実なら1度の給油で30㌔余分に走れ年間36回給油する私に場合給油2回分(金額にして8000~9000円ほど)は経費が削減できますね。
まとめ
今回はインジェクターの洗浄をやってみました。
走りがスムーズになり良い影響があるメンテナンスメニューだと思います。
インジェクターを外してのメンテナンスなんで洗う用の超音波洗浄機や、テストする用の12V電源等色々用意しますが、簡易型でインジェクター持ち上げてインジェクターホール内にエンジンコンディショナー吹き付けるだけでも相当な効果は見込めます。
実際に取り外したインジェクターはかなり汚れてますので誰でも「これ汚れすぎちゃうか?」って思える筈です。
綺麗な空気とガソリンしか通らないインテークパイプですが、実際にはバルブオーバーラップの瞬間の排気の吹き返しで汚れてるような気がします。
3万キロに1度とかすれば何時も綺麗な状態でスムーズな走りも期待できるメンテナンスだと思います。
ではでは・・・
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