今回は来春車検なんでH91Wオッティのタイロッドエンドブーツを交換しました。
こいつが破れてると車検も通りませんし、タイヤハウス内にグリスも飛び汚くなります。
ちょっと特殊な工具もいるんで詳しく紹介します。
ご覧下さい。
オッティのタイロッドエンドブーツからのグリス漏れ
画像の中央のゴム部分がタイロッドエンドブーツになりますが切れてグリスが漏れてます。
ハンドル切って車が曲がるのはタイロッドって言うパーツがナックルってパーツの角度が変わりタイヤが行きたい方向に行くわけですが、タイロッドの先端にはボールジョイントってパーツがありネジを締めてもフリーに動く構造になってます。
これが無いとネジ閉めたらタイロッドとナックルが固定されてしまいハンドルが切れません。
そのフリーになるボールジョイントをカバーしてるのがブーツです。
ブーツ内にはグリスが封入されててブーツが破れるとグリスが出てきてゴミが入り最悪ボールジョイントが摩耗してグラグラになる事もあります。
当然車検も通りません。
説明が長すぎました・・・
画像中央少し上辺りのゴム部分がブーツになります。
ちょうどナックルとタイロッドエンドに挟まれてます。
こいつを今回交換します。
タイロッドエンドをばらす
タイロッドエンドの17ミリナットを緩めます。
このままではボールジョイントは圧入されてるので取れません。
タイロッドエンドプーラーって言う工具をセットしまして。
うーん解りにくいな
こっちの方が解りやすいね。
こんな感じにセットして画像1番右のボルトを締めると圧入されてるボールジョイント外れるって訳です。
この時に外れる瞬間ですが「バン」って結構な音と衝撃があるんでボールジョイント留めてるナットは完全に取らないで残してます。
この方が少し衝撃も少なくビックリする事も無いでしょう。
このボールジョイントプーラーが無くてもナットをボルトとツラまで緩めて下からハンマーで叩いたら抜けますが、結構な勢いで叩かないと取れないんでプーラー使ってます。
最後プーラーで外れたナットがナイロンロックナットになってるんでナットがジョイントと共回りして外せません。
ラジオペンチやプライヤーでボールジョイント側を持ってロックナットを外します。
共回りしましたが外れました。
タイロッドエンドブーツを交換
マイナスドライバー等でブーツ部分を外します。
外れたブーツに白く見える部分がありますがシール材が塗ってあり水が入らないようになってるようです。
タイロッド側にもシール材が白く残ってます。
タイロッドを半回転回してシール材をドライバーで取ってます。
この時タイロッドを回した方向を覚えておきましょう。
組む時は先ほど半回転回した反対方向に半回転回して組みます。
こうする事によってトーインとかも狂わずに済みます。
新品のブーツを用意しますが品番も解りますね。
DC-1520って検索すれば出てきます。
新品のブーツと比較ですが撮り方がまずかった!
こっちの方が解りやすいね。
新品はしっかりしてますが、これくらいぺっちゃんこになって組まれて経年変化で破れてグリスが漏れます。
新品のブーツを組んで行きます。
ボールジョイント側も一旦綺麗にグリスを拭き取り改めてグリスを塗ります。
塗ったのは家にあったモリブデングリスですが、普通のグリスでも問題は起きないでしょう。
ブール内にもグリスを入れてますがブーツは潰れて組まれるんで絶対にブーツ一杯まではグリスは入れないでおきましょう。
量は適当ですがこれでも多いかも知れない・・・
ブーツにシール材を塗ります。
塗ったシール材もロックタイトのヤツで以前ハーレーのクロームインナープライマリー組んだ際に使用したやつで耐熱性の高いやつです。
この部分にはそんな耐熱性は必要ありませんね。
タイロッドエンドブーツを組む
シール材を塗ってブーツをボールジョイントにはめました。
ブーツの金具の部分をウォーターポンププライヤーではめ込みます。
この時はみ出たシール材を拭き取ります。
先ほども書きましたが、先ほどとは反対側に半回転回してトーイン(アライメント)が狂わないようにしてナックルにタイロッドエンドのボールジョイント部分を入れます。
ナットを締めて圧入したいんだが新品のロックナットは共回りするんで使えません。
元々付いてたロックナットを使いますが、やっぱ共回りして出来ません。
こんな時は元々付いてたロックナットをバーナーで炙りナイロン部分を焼いて普通のナットにします。
はい、ナイロン部分の焼けたゴミ(カス)を綺麗にして普通のナットの完成です。
これで普通に締め込み出来ます。
画像はありませんがこいつで締めこみ圧入できました。
しかし肝心な事を忘れてまして・・・
これが純正ロックナットですが三菱のお店で買いました。
2個で540円(税込)ですがこの日の組む時に家に忘れましてロックナットが必要なのに焼いたナットで走ってました。
後日交換しました。
後日めでたくロックナットに交換しました。
ハンドル切っただけで交換出来ます。
トルク管理もバッチリです。
数値は25Nm±5です。
ロアアームブーツの点検
タイロッドエンドブーツの交換後に他の部分の点検もしました。
ここはロアアームのナックルとの接合部ですが同じようにボールジョイントでゴムブーツが被ってます。
少しひび割れも見えたんで外してみましょう。
中央部のナットを緩めれば外れそうですが、この部分はボルト&ナットになってるんで工具2本で緩めましょう。
外れたんでボルトを少し叩きボルトも抜きます。
少し長い棒を突っ込みロアアームを下げてロアアームからナックルが外れボールジョイントが見えました。
この時棒は私の場合60センチほどのブレーカーバーで外しました。
外す時は画像のようにロアアームの前側から棒を突っ込んでやれば簡単でした。
ちなみにロアアームの後ろ側から突っ込むと外せませんでした。
余談ですがこれやってる時には30年以上前のFR車のシャコタンするのにロアアーム下げてるのを思い出しました。
マイナスドライバーでブーツを外します。
外しましたがまだゴムも切れそうになかったんで1度綺麗にグリスを拭き取りボールジョイント部分にはグリスを新たに塗って、ブーツにはグリスを詰めて組み直しました。
ブレーキの点検
ブレーキパッドも見てみましょう。
キャリパー前方には穴があってパッドの残りも確認できます。
まだパッドは持ちそうですね。
あらあら、もうキャリパーのボルト緩めて持ち上げちゃってますね。
キャリパーは内側の上下にボルトが2本あるんで上側は緩めるだけで、下側だけボルト取ればこの様にキャリパーが持ち上げれます。
違う角度からですがキャリパーもこの様に持ち上げたらパッド交換も簡単です。
パッドも残りがあったんでこのまま組み上げます。
まとめ
今回タイロッドエンドブーツが破れてグリスが飛び出してたんでブーツを交換しました。
一部特殊な工具も必要ですが作業自体は簡単な作業です。
タイロッドエンドブーツの交換後にロアアームブーツとブレーキパッドも点検しましたがまだ交換は必要無さそうだったんでそのまま組み上げました。
年式の古い車はゴム部分は結構痛んでますので普段から気にして見て早めの交換が必要ですね。
ま~新しい車には無用の心配ですが、ポンコツ寸前の我が愛車には必須の事です。
まだまだ乗るぞ~
ではでは・・・
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