ワゴンRに限らず軽自動車のフロントブレーキのローターは小さく今頃の純正ホイールは15インチなのに13インチホイールでも履ける大きさなんですが、あまりにも小さいし13インチ履かんし、なりよりホイールの隙間から見えるローターは貧弱すぎる!
よって今回は他車の流用パーツ(純正パーツ)を使いローターを大径化してみました。
完全ボルトオンなんで取付から取付後のインプレまで詳しく紹介しますのでご覧下さい。
MH34SワゴンRの純正ブレーキの大きさ
作業前に純正状態のブレーキの画像を撮るのを忘れてて、この春の車高を落とした際の画像です。
フロントホイールの隙間からキャリパーがかろうじて見えてますが、キャリパーからホイールの隙間がかなりあり(たぶん5センチほど)みっともなく思ってます。
今回はブレーキローターを大きくしてホイールの隙間をもっとブレーキローター&キャリパーで埋めたいと思います。
今回使うローターとキャリパーブラケット
比較対象が無いんで大きさと過去の画像では分かりませんが、シボレークルーズの純正ローター&キャリパーブラケット(キャリパーサポートか?)です。
ワゴンRに限らずスズキの軽自動車はこれでローターを大径化してキャリパーはそのまま使います。
ネット情報ですが下記の車種のが使えるようです。
・スイフト HT81S HT51S
・シボレークルーズ(スイフトのOEM) HR51S HR52S HR81S HR82S
・Kei HN11S HN12S HN21S HN22S
・ラピュタ(KeiのOEM) HP11S HP12S HP21S HP22S
どれも古い車です。
私のワゴンRスティングレーはベンチレーテッドディスクなんで上記の車種用もベンチレーテッドでキャリパーブラケットに14Vって書いてある物が14インチ用のベンチレーテッドディスク用になるようです。
入手はヤフオクで一杯出てますが間違えないように下調べが重要です。
相場は10000円~15000円でローター、キャリパー、キャリパーブラケットのセットになってるヤツを探しましょう。
大概キャリパーまでセットになってるんでブレーキパッドも付いてきたヤツを使えば完璧ですが、純正のパッドでも使えるようです。
しかしその場合ローターのパッドの当たり面が少ないんで付いてきたパッドを使います。
純正のブレーキの取り外し
ジャッキで上げて馬で固定してタイヤを外します。
まずはキャリパーを外すので黄色丸の14ミリボルトを外します。
キャリパーが外れたら邪魔にならない位置に置きますが、ブレーキホースが引っ張られない位置に置きます。
S字フック等で釣っとくもOKです。
私は適当な箱を用意してその上に置きました。
ブレーキパッドを外します。
パッドはキャリパーブラケットにローターを挟むようにハマってるだけなんで手前側に引っ張ればアウト側のパッドが外れ、イン側のパッドは奥側に押せば外せます。
キャリパーブラケットを外します。
黄色丸の17ミリボルトを外します。
結構固くしまってます。
ローターを外します。
手前に引っ張れば外れますが、固着してる場合ハンマーでローターを手前側に小さな力でコンコン叩けば直ぐに外れます。
叩きたくない人はM8ボルトを用意してローターに穴が2カ所あるんでボルトをはめて締め込んでいけば外せます。
2カ所の穴は画像ではホイルボルト以外の穴のことで丁度上下になってますね。
ハーイ、ローターも外れハブ&ナックルが丸見えになりました!
これで純正ブレーキが外せました。
純正との大きさ比較
純正ローターとの大きさ比較です。
右が純正ローターで直径230ミリ、左がシボレークルーズ用ローターで直径254ミリになります。
丁度1インチ大きくなります。
キャリパーブラケットの比較ですが、右が純正で左がシボレークルーズ用です。
スライドピンが入るキャリパー固定穴からハブに固定する穴までの距離が違います。
ローターが大きくなればキャリパーもその分外側に移動させないとダメなんで約1センチちょっとくらいブラケットの大きさも違います。
大径ローターの組み付け
これは余りお勧め出来ない方法ですが、大径ローターが錆びてるんでちょっと磨きます。
ローターを逆向きに組んでホイールナットで固定します。
普通に組んでローターのセンターがハブに合うテーパー形状なんでしっかりと固定できず廻すと波打ったように廻りますが仕方ないです。
このままエンジン掛けてドライブに入れて廻します。
この時エンジン掛ける際にブレーキを踏みますが、強くブレーキを踏むとキャリパーのピストンが飛び出すんで少しだけブレーキ踏んで(ストップランプが点く程度)エンジン掛けます。
あとブレーキローターがゆっくりですが回転するんで気をつけますが手で止めれる程度の回転です。
回転してるローターを包丁を研ぐ砥石で磨きます。
耐水ペーパー320番(適当です)も使います。
ちょっとだけ綺麗になりました!
今度はローターを普通に組んでホイールナットで固定しますが、こっちはしっかり真っ直ぐ固定できます。
しっかり磨きたいがこの程度で辞めときます。
結構時間が掛かるんで諦めですね。
左右2枚ともこの作業しました。
キャリパーブラケット、ブレーキパッド、キャリパーを組んで出来上がりです。
こちら側でパッドの組み方の画像撮るの忘れてたんで逆側で説明しますね。
ブレーキパッドの組み方
キャリパーブラケットに刺さるスライドピンです。
綺麗にグリスを拭き取ります。
スライドピンにはシリコングリスを塗りました。
ブレーキパッドの内側用でピストンが当たる面とキャリパーブラケットにハマる部分にアンチシーズカッパーグリスを塗ります。
僕は指でグリスを伸ばさないので塗り方は汚いですね。
外側ブレーキパッド用のシムです。
シムのパッドに当たる側にカッパーグリス塗ってパッドにはめます。
外側パッドもブラケットにハマる部分にカッパーグリス塗ってブラケットに固定します。
シム外側のキャリパーが当たる部分もグリス塗ります。
これでキャリパー取付ければ完成です。
パッドを新品にした方はピストンが出過ぎて邪魔でパッドを挟めないんでピストンを戻しましょう。
戻し方は↓の記事に書いてますのでご覧下さい。
こんな感じでホイール内のキャリパーとの隙間が少なくなり完全自己満足です。
隣に同じ様な軽自動車やワゴンRが停まってれば比べれますが誰も気づかないね!
大径ローター組み付けてのインプレ
では早速試乗しましたが普通に乗って軽めにしかブレーキ踏まない僕は違いが分かりにくい。
僕の運転は車が止る手前で踏む力を弱めて止る瞬間のノーズダイブをさせない運転なんで分かり難いんです。
しか~しちょっと強めにブレーキ踏むと確実に良く止ります。
パッドもシボレークルーズ用(スイフト用)だからワゴンR純正パッド比で直径方向に大きくなってるし接触面積の違いは分かりますね。
完全ボルトオンなんでお勧め出来るスズキの軽自動車用カスタムと言えると思います。
まとめ
今回は軽自動車に乗って15インチ以上のホイールを取付けてる方は特に思っていると思いますが、ブレーキローターが小さすぎて貧弱に思いローターの大径化をしてみました。
部品はスズキ車なら古いスイフト用とかKei用とかが使えます。
僕的にはスイフト用の方がブレーキパッドも大きくてローターの直径一杯まで使えてお得だと思います。
部品はヤフオクやメルカリで見つけましょう。
取付は完全ボルトオンでホイールナット以外では片側4本ボルト外すだけです。
ローターは錆が酷い場合はペーパー等で錆落とししましょう。
肝心のインプレはローターもですがパッドも大きくなってるんで確実に効きはアップしたブレーキになります。
私の場合普段からフンワリブレーキなんで違いが分かり難いです。
見た目も実用性もあるブレーキカスタムでお勧め出来るパーツですが、ブレーキは重要保安部品に当たるんで自信の無い方は自分でするのは辞めときましょう。
ではでは・・・
コメント
パッドグリス、塗り過ぎですよ。
恐らく片側で4輪分位塗られています。
キャリパーとの接触面は、パッドではなくキャリパーのピストン先端部と対面の接触部に「薄く」塗るのが基本です。
又、シムとの接触面も「薄く」塗ります。
これだけ多量に塗っていると、熱を持った時に溶け出して最悪パッドに染み出します。(効かなくなる)
折角大径化したのですから、キッチリ整備してあげて下さい。
通りすがりの熟年整備士でしたm(__)m
匿名(熟年整備士)さん
コメント及びご指摘ありがとうございます。
改めて記事見てますと確かに塗りすぎてますね。
3年経ってるんで記憶が確かではないですがカッパーグリス初めて使って塗りすぎた感がありました。
それまではスティックタイプの「アンチシーズ」ってヤツ使ってまして薄く塗るには適してました。
その後ディクセルのパッド&ローターに変えたんですが、その時はもっと控えめに塗ってたんで成長してるんだなと思いました。
やっぱ指でのばすなりしないと薄く塗りにくいですね。
又お気づきの際にはご指摘よろしくお願いします。
ありがとうございました。