古い車を乗ってると色々トラブルは発生します。
今回のトラブルはエンジンからの異音で、いつも発生してる訳じゃなくある特定の場面でだけ発生します。
今回は異音なんで動画でもご覧頂けるように解りやすく書いてみたのでご覧ください。
異音の原因
平成18年式オッティで走行距離12万キロでエンジンから異音が発生しました。
今は直ってるんで解りますが、今から考えると低速でパワステが作動した時にアイドリングが上がったような感じがあり、それが最初でした。
夏場になりエアコンを使うようになって音が出る事も多くなり、特にゆっくり発信してアイドリング+αくらいで走る時に「ピリピリ」って感じで大きな音が出ます。
あまりに大きな音なんで一度車屋さんで音を聞いてもらいました。
車屋さんは「オートテンショナーだわ」ってキッパリ言ってくれました。
この三菱系の3G83型エンジンは良く出るトラブルらしく全然珍しくないみたいです。
ネットでは10万キロとか走ると出るとか書いてるのも見かけました。
まずは動画で音を聞いてもらいますが、修理後の直った音も編集で繋いであり修理前の音発生~修理後の普通の音って感じになってます。
ご覧ください。
どう? 解ります? 修理前はアクセルワイヤーを指で少しだけ吹かした状態で音が発生してます。
もっとしっかり動画撮れば良かったんだが、音が発生してる時はオートテンショナーがビビる様な動きになってます。
それでは部品を注文して直してみましょう。
壊れたオートテンショナー取り外し
カバーを外す
ジャッキアップして右前輪を外します。
タイヤハウス内のエンジンルームとの間にプラカバーがあるんで10ミリラチェットで2本、プラスネジ型留め具2個外したらカバーが外れます。
テンションを緩める
カバーは外れたら各プーリー類と指でさしてるオートテンショナーが見えます。
オートテンショナーなんでベルトが緩まないように常にテンションが掛かった状態になってます。
指で触ってるボルトは14ミリでテンショナー可動部を固定してて、そこから5センチほど下に12ミリのボルトがオートテンショナーのベース部分を固定してます。
この2本のボルト外せばOKなんですが、そこまでに色々やる事があります。
掛かってるテンションを緩めるんでラチェットかブレーカーバーの1/2サイズ(12.7ミリ)の四角を画像の位置の四角に合わせ反時計回りに回します。
結構固いんで注意して怪我しないようにしましょう。
画像はラチェット(1/2)に短いエクステンション付けてますがやり難くく力が入りにくいんで60センチのブレーカーバーで緩めました。
反時計回りに30度くらいかな?回すと穴が合うんでドライバー等突っ込みテンションを緩めた状態で固定します。
ベルトを外し緩めたテンションを戻す
テンションが緩い状態でベルトを外します。
指で簡単にベルトは外せますが完全に外す必要はありません。
また、ベルトの取回しも覚えておく必要がありますが、新品のテンショナーに説明書にベルトの取回し画像(絵)があるんで覚えなくても大丈夫です。
ベルトを緩めたらテンショナーに1/2サイズのラチェット等入れて時計回りに力を入れて突っ込んでたドライバーを外しテンションが掛かった状態に戻します。
ベルトは外れてるんでテンションを掛ける物はありませんね。
テンショナーを外す
この日は1/2サイズの工具しか用意しておらずオートテンショナーの14ミリは問題無く緩めれましたが、12ミリの方は1/2サイズのソケットが大きすぎて入らずインパクトドライバーにエクステ付けて3/8サイズのソケットで緩めました。
必ず3/8サイズのラチェットの セットを用意しましょう。
結構固いボルトだがインパクトドライバー力ありますね。
オートテンショナーが外れました。
普通にテンションも固いし何が壊れてるかわかりません!!
新品テンショナー
こんな箱に入ってテンショナーは届きました。
品番はBFAT001、多分3G83エンジン積んだEKワゴン系H81WやオッティH91Wとかに合うと思いますが、適合は車検書等見て確認出来るサイトでは確認しましょう。
私は確認しないで注文しましたが合ってたようです。
新品との比較ですがテンション緩める時に挿す四角い部分の位置やボルトが刺さる中央の丸い部品も大きさが違います。
対策品になってるんでしょうかね??
新品オートテンショナーを組む
テンショナーを付ける
新品テンショナーを12ミリボルトと14ミリボルトで取り付けます。
テンションを緩める
壊れたテンショナーを緩めた時と同じ要領で新品テンショナーを反時計回りに緩めてドライバーを挿して緩めた状態で固定します。
新品はラチェットす挿す四角の部分の位置が変わってましたが、ここなら1/2サイズのラチェットで緩めれました。
位置変更は整備性の向上なのかな?
ベルトを掛ける
新品テンショナーにはベルトの取回しの図が描いてあり、品番がBFAT001なんでそれ見てベルトを間違えないように取回してハメます。
下からベルト確認
上からもベルト確認(オルタネーター付近)
上からベルト確認(パワステ付近)
下からさらに確認(左クランクかな?、右エアコンかな?)
テンション掛けて完成
最後画像はありませんが、ベルトがしっかり各プーリーの溝のハマってる事が確認できたら四角い部分にラチェット1/2掛けて反時計回りに少し回し挿してたドライバーを抜いてテンションを元通りに掛けます。
画像はテンションが掛かった状態です。
この後エンジンを掛けてベルト等問題無ければ最初の動画でやったみたいに指でアクセルを少し煽り異音が無いか確認します。
音も超ウルトラ静かになり相当オートテンショナーがくたびれてた事が解りました。
その後最初外したタイヤハウス内のカバーを取りつけて完成です。
まとめ
平成18年式オッティのエンジンからの異音を直しました。
交換した部品はオートテンショナーといってベルトにテンション掛ける部品を交換しました。
どんな音がしてたかは記事の最初の方に貼ってあるんでそれを聞いてください。
交換作業自体は簡単ですがテンション緩めるのに1/2サイズのラチェットかブレーカーバーが必要で。ボルトを緩めるのは3/8サイズのラチェットが必要です。
組んだ後えらく静かになっていろんな音がしてた事もわかり、3G83エンジン特有の音なんて思って音も消えてビックリしました。
オッティは買った時には84000キロ走ってたんで交換が初めてなのか不明ですが、初めてなら12万キロは持った事になります。
交換したオートテンショナーは付いてたヤツより整備性が上がっており(ドライバー挿すのがやりやすい)外す時より組む時の方が明らかに組みやすくなってます。
みなさんも3G83エンジン搭載車でこうな音がしたら交換してみましょう~ホンマ静かになってビックリしますよ。
ではでは・・・
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