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水性高耐久2液ウレタンニスの塗り方(アサヒペン)

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テーブルなどの木製品は時が経つにつれて、色が剥げたり、へこみや傷などで見た目が悪くなりますよね。

そんな時木の表面を削り落としウレタンニスを使って再度塗装することで再びきれいな状態で気分よく使用することができます。

今回はアサヒペンの水性高耐久2液ウレタンニスを使って傷んだテーブルの天板をきれいにする方法をご紹介します

それではご覧下さい。

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天板塗装前の下準備

20年以上使ってきた天板

20年に渡って頑張ってくれたこたつの天板です。

天板のハゲた部分や欠けのアップ

20年間の間には欠けが出来たり

天板のサイドの部分のハゲ

塗装が剥がれたりしてます。

これがどう修復できるか?

まずは、20年ほど使用しているリビングのテーブルの天板の古い塗装を剥がす作業を行います。

古い塗装を剥がす準備

古くなったテーブルの塗装を剥がずため、以下の工具や道具を用意します。

用意する工具

下地処理用のペーパーとサンダー
  • 高速サンダー
  • サンドペーパー #90 #120 #240 #400

古い塗装を剥がす

サンダーにペーパー付けて天板表面を削ります。

準備した高速サンダーにサンドペーパー#90をセットして、古くなった塗装を削っていきます。

通常木部の塗装は高速サンダーを使えばすぐに削れるはずですが、なぜか削れない状態です。

どうやらこのテーブルの天板は「オレフィン化粧板」だったようなので塗装を剥がず作業はできません。

なので、予定を変更します。

テーブル天板にべニアを接着

急きょ予定を変更して、天板の上に「ラワンベニヤ 2.5mm」を貼って塗装することにします。

用意する材料

  • ラワンベニヤ 2.5mm
  • 木工ボンド
ラワンべニアを貼って下地処理が出来た天板

古くなったテーブルの天板の油汚れを取り除き、木工用ボンドを一面にたっぷり刷毛で塗り、「ラワンベニヤ 2.5mm」を貼り合わせて、圧力をかけて一晩寝かせて出来上がった天板です。

天板のコーナーのアールの処理のアップ

十分乾燥させて、テーブル天板の形にべニアを加工していきます。

特に角を丸く加工するのが大変でした。

どうやら側面部分は無垢材のようで、問題なく古い塗装を剥がすことができました。

アサヒペン水性高耐久ウレタンニスで天板を塗装

買った水性2液ニスの箱の画像

予定が変更となりましたが、べニアを貼り合わせて天板の側面の下地処理もでき、いよいよ塗装の作業にかかります。

今回使用するニスはアサヒペンの「水性高耐久2液ウレタンニス」の600gを使います。

このアサヒペンから出しているウレタンニスは、水性なのであの溶剤(油性)のような嫌な匂いがありません。

なので室内での作業にも向いています。

このニスは色も各色出てて下記の8色あります。

  • 透明(艶有)
  • 透明(艶消)
  • ライトオーク
  • ゴールデンオーク(今回の色)
  • メープル
  • ウォルナット
  • マホガニー
  • ダークオーク

詳しくはアサヒペンHPを見て下さい。

アサヒペン
塗料、塗装用品、インテリア・ホームケア用品等の製造・販売のアサヒペン

2液ウレタンニスのいいところ

  • 嫌な臭いがしない
  • 耐熱温度は最大100℃
  • 2液制なので溶剤等の攻撃にも強い

ウレタンニスの悪いところ

  • 価格が少し高い(ホームセンターで300gが2600円程、ネットなら600gで2600円程)
  • 2液なんで硬化剤を混ぜると保存が効かない

水性高耐久ウレタンニスの使い方

それでは早速塗って行きますが内容物と道具を確認します。

2液ニス内容物

2液ニス内容物、ニスと硬化剤2本とフィルター2個とシェイカー
  • ニス本体(画像左)
  • 硬化剤2本(画像右)
  • フィルター2枚(箱の中であまり見えない)

塗る道具

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_1173.jpg です
  • コテバケ(画像中央下の黄色の物)
  • 塗料受け皿(画像中央上の黒い物)
  • 刷毛(画像無)

ニスと硬化剤を混ぜて塗って行く(1回目)

1回目のニス塗り後のニスの残量約420g

ニス本体は目盛りのある容器に入ってて500g入ってます。

今回は500gを6回に分けて塗りますので500g÷6回=約84gづつにマジックで目盛りを入れます。

容器は四角いので500gの高さを測って6等分しても理屈は同じです。

画像は1回目のニスをフィルターで濾して入れた後なんで400gの少し上の辺りに残量が見えます。

ここで余談になりますが、だれでも何か使う時にネットで調べたりyoutubeで施工方法等見たりすると思うんですが、このニスも色々塗るのネットで出てます。

私の調べた感じだといきなり結構な量を作って塗って行ってる感が強いです。

2液なんで硬化剤を使うと数時間で固まってしまうと思います。

実際に何時間くらいなら硬化剤を混ぜたニスが使えるかアサヒペンに聞いてみました。

回答は

「1度混ぜると4時間くらいで使い切れ」との事、「2度塗りの場合は4時間後に塗れ」と言ってました。

私のように塗っては24時間後にペーパー掛けをして又塗るって考えてる人は必要な分だけニスと硬化剤を混ぜて使う事が必要です。

間違ってもいきなり全量混ぜたりしないように気を付けましょう!

1回目のニス塗り後の硬化剤の残量約2/3

硬化剤も2本(50g×2本)入ってるんで1本を3等分するのにマジックで目盛りを入れます。

画像はすでに1回分入れた後なんで約2/3くらい残ってます。

尚、硬化剤はフィルターで濾さないようにします。

シェーカーで魔座合わせたニス約100g

ニス本体約84gと硬化剤約17g入れてシャカシャカ振ってかくはんした所です。

尚この容器はホームセンターで買って来た300cc用で作ってますが、買ったニスにも大き目のシェイカーは入ってますのでこんな容器は買う必要はありません。

作ったニスを受け皿に移した所

受け皿にニス&硬化剤の合計約100gのニスを入れます。

少なそうに見えますが実際に塗ると結構な量です。

1回目の塗り作業完了の天板の感じは艶無状態と受け皿に残った1回目のニスの残り

コテバケを使い1度目のニス塗り完了です。

サイドの丸い部分は刷毛で塗ります。

大体ですが続けさまに2度塗りしてこの程度余りました。

普通は木目に沿って塗りますがべニアは木目が無いので縦でも横でも構いませんが同じ方向に塗ります。

1度目のニス塗りはべニアがかなり吸い込みが多いんで艶は出ませんね。

又、このニスはかなり透明なんで木目とかも生かせますが、私の場合べニアなんでべニア感は消えそうにありません。

プラモデルを作った方なら解るかな?クリアーレッドとかクリアーオレンジとかと同じ感じです。

作業後は道具を水道で綺麗に洗う

塗った後はシェーカーボトル、受け皿、コテバケ、刷毛を綺麗に水で洗います。

かなりしつこくニスが出てくるんで手でしごくように何度も何度も念入りに洗いましょう。

道具洗い後は次回まで保管する履けとコテバケは水に漬けて保管

洗った道具はトレーに少し水をためて乾かないようにして保管します。

次回(24時間後)ニスが少しでもコテバケや刷毛に残っていたら固まりますのでそれの予防です。

これにて1度目のニス塗り終了です。

次回24時間後に塗ります。

2度目のニス塗り作業

2度目のニス塗り前にペーパー♯400で表面を軽く削る

1回目の塗りから24時間経ったんで2度目の塗りの準備をします。

まずは当て木をして♯400番のペーパーで表面を削ります。

少しペーパーで削るだけでツルツルになる

1度目のニス塗りから24時間経って表面はかなりザラザラですがペーパーを軽く掛けるだけで結構ツルツルな感じになります。

この後ニス(約84g)を硬化剤(約17g)と混ぜて作り塗って行きます。

2度目の塗り完了

2度目のニス塗り完了。

1度目の塗りは吸い込みが多かったんで色の染まりも悪かったですが、2度目は吸い込みも少なく色がついてきた感じです。

1回コテバケで塗ってもニスが残るんで連続で2回塗って完了です。

塗った後は道具を綺麗に水で洗って次回に備えます。

尚、今回は約ニス&硬化剤を混ぜて100gづつ(6等分)作り塗ってますが、1回塗るのに100gのニスでも少し余る感じなんで私のように600gを買った方も300gを買った方も6回や3回に分けて充分塗れそうです。(材質、ニスの吸い込みにもよる)

ニス本体には2度塗り仕上げと書いてありますが、300gを買って150gづつ作って塗っても結構余る気がします。

ニス塗り作業3回目~5回目

3度目の塗りの前に艶の確認

2回目のニス塗りが終わり24時間経っての感じですが、少し艶も出てきてます。

2回目の塗り前と同じように♯400番のペーパーで表面のザラザラを削り塗る前の処理は終了してニスを作り3回目の塗りに入ります。

3度目の塗り完了

3度目の塗りも完了です。

3回目にもなると塗るって言うより表面に置くって感じ(吸い込みが少ない)の塗りになって来ます。

塗った後は道具を綺麗に水で洗います。

4度目の塗りの前に艶の確認

3回目のニス塗りから24時間経った表面ですが少し色も濃くなったかな?

4度目の塗りの前にペーパー毛肩部分アップ

ペーパー♯400で表面のざらつきを取った後ですが削れた部分は白っぽくなります。

4度目の塗り完了

4回目のニス塗り終了です。

少し白っぽくなるのは硬化剤が入ってるからでしょうか?

刷毛等洗う時も白っぽい色が出ます。

この白っぽさは1時間も経たずに馴染んで解らなくなります。

又白っぽく縦縞のようになってますがコテバケで塗る際にコテバケを前回塗った位置から少し重なるように塗りますがその跡です。

この跡は乾いても残り、悪い言い方では「ムラ」として見えて、良い言い方をすればべニアに木目のような模様が入る感じに残ります。

この後道具を水道で洗い24時間後の5度目の塗りに備えます。

5度目の塗りの前にペーパー掛けた所、今回は水研ぎで仕上げる

24時間に1度塗ってるんで塗りだけで5日目になります。

画像は5度目の塗りの前にペーパー掛けた後です。

ペーパ掛けた部分アップ

今回は少し念入りにペーパー掛けしました。

尚、耐水ペーパー♯400番で当て木をして水研ぎで仕上げてます。

削った後は白っぽくなってるの解るかな??

べニア板もいびつ(凸凹)な表面なんで窪んだ部分は削れずに残り、出っ張った部分が削れて白くなってます。

5度目の塗り完了

5度目のニス塗り完了!

結構濃くなってきた感じがしますね。

ニス塗り (6回目は4時間後塗り)

6度目の塗りの前に艶の確認

5回目のニス塗りから4時間後の艶の状態です。

画像の方が実際より艶があるように見えるんですが、伝わらんわね。

6度目の塗用のニスを作る

毎回24時間ごとに塗っていたんですが、ニスには2度塗りは4時間後以降となってたんで5回目の塗りから4時間後に6回目の塗りをしてみたいと思います。

画像は6回目のニスを作ってニスも硬化剤も無くなりました。

ニスも空っぽになった

6度目のニスを作るとニスも空っぽになりました。

6度目の塗も完了

6回目のニス塗りも完了です。

塗る前に1度埃を乾いたタオルで拭きますが24時間後なら引っかかりも無く硬化してる感じがしますが、4時間後なら結構引っかかる感じ(ウエッティーな感じ)で軽めに埃を落としました。

塗った後は水で道具を洗います。

今回良く頑張ってくれた道具類も綺麗に水道で洗い次回(あるのか?)の使用に向けて保管します。

これにて塗りの作業は終了ですが、これより24時間後以降に仕上げ作業に入ります。

ここまで下地に数日かかり塗りは1日1度なんで5日間掛かってます。

塗るたびに色が濃くなるのを画像で比較

1度目の塗が終わった天板の感じ

1度目のニス塗り↑

2度目の塗りが終わった

1度目から24時間後に2度目のニス塗り↑

3度目の塗りが終わった

2度目から24時間後に3度目のニス塗り↑

4度目の塗りが終わった

3度目から24時間後に4度目のニス塗り↑

5度目の塗りが終わった

4度目から24時間後に5度目のニス塗り↑

6度目の塗りが終わった

5度目から4時間後に6度目のニス塗り

と、こんな感じで色が乗って来ますが、毎日1度の作業で天気も違うし明るさも違うんで大した比較にはなりませんが、少しづつ色は濃くなってるんでしょう。

改めてこの画像見てたら3度目(4度目かな)以降はあまり色の濃さは変わらんような気がします。

塗膜は厚くなって艶も出てべニアの細かいスジ?細い溝?みたいなのも埋まって来て色に深みが出てる気もします。

研いで磨いて仕上げ作業

磨き作業前の天板

6回目のニス塗りから24時間経ち磨いていきますが、磨く前の艶感はこれくらい。

尚、塗り作業は屋内(物置内)でやりましたが、磨き作業に備えて戸を外しスペースを確保する為に外に出しました。

磨き作業前の天板のアップ

アップでもう1度、まあまあ艶もあり塗膜も厚い感じはしてます。

磨きに使う道具

磨きで用意する道具、ポリッシャーとコンパウンドとペーパー
  • コンパウンド細目(ブルー)、極細目(レッド)、微粒子(イエロー)の3種類
  • ポリっシャー、バフは3種類
  • ペーパー細かめ♯1200、♯1500、♯2000の3種

磨く前にペーパー掛け

水研ぎでペーパー掛け

まずはペーパーで表面をのザラザラを取り除きますが、画像は♯1200番で当て木をして削った後ですが水研ぎで研いでは拭いてを繰り返し全体を見るんです。

画像の通りボコボコしてるんで窪みの部分は削れず出っ張った部分だけ削れる感じになります。

全体を見て気になる部分は手で研いでます。

結局はペーパーは♯1200番だけ使い水研ぎしました。

気を付ける点は角はあまり削らないようにします。

理由は角にはニスがあまり乗らないので平面より塗膜が薄いためです。

車の塗装でも角は平面より磨かないので同じですね。

ポリッシャーを使いコンパウンドで磨く

コンパウンド細目とポリッシャー

まずは細目(ブルー)のコンパウンドで磨きます。

バフにコンパウンドを付ける

こんな風にバフにコンパウンド塗ります。

天板にコンパウンドを付ける

バフから天板にコンパウンドをテンテンとコンパウンドを全体に付けて磨いていきます。

細目の磨き作業終了

細目のコンパウンドで磨けました。

コンパウンド極細目とポリッシャー

次は極細目(レッド)でバフも変えて磨きます。

極細目の磨き終了

極細目のコンパウンド磨けました。

画像からは艶の具合は解らんね!

ポリッシャーと微粒子コンパウンド

次は微粒子(イエロー)でバフもスポンジに変えて磨きます。

微粒子磨き終了

微粒子のコンパウンドで磨けたんでこれで磨きの処理は終了です。

磨き後の艶の感じ

艶もかなり出て、何よりツルツル具合がハンパ無い!テカテカになりました。

言い方が合ってるか解りませんが、アクリル板の2ミリくらいが貼ってあるような厚みを感じます。

6度塗るって結構な厚みが出ますね。

今までのコタツの足と色の違い比較

全然気にしてなかったがこたつの足はこの色で結構違いますね~。

こたつの上に天板を乗せても意外と色の違いは気になりませんでした。

これにて下地処理~塗り~磨き作業も無事終わりました。

時間的には塗る前の作業はトラブルもあって5時間くらいは掛かってます。

塗るのは準備から道具洗いまで含めて1日1回40分×5日間くらいの作業でした。

まとめ

20年に渡って使ってきたテーブル(こたつ)の天板を塗って綺麗にします。

サンダーを使い削りますが表面のクリアー部分が歯がたたずスクレーパーで表面1ミリほどを削り天板がボロボロになって薄べニアを貼って形を合わせて下地処理終了(結構時間が掛かる)。

今回使うニスの紹介ですが、気になるポイントはアサヒペンに電話して聞いてみた。

塗る前に必要な分だけ測ってニスも硬化剤も混ぜる。

結果6回に渡って塗りました。

1度にニス約84gと硬化剤約17g混ぜて作りました。

毎回塗る前はペーパーで表面をツルンとさせてから塗る。

6回も塗ると塗膜も相当厚いです。

最後に細かいペーパーで研いでからコンパウンドで磨いて終了!

これでまた10年は使えるね、傷も入るだろうが大事にしよう。

ではでは・・・

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