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リアカップキット交換(MH34S)(車検用整備)

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今年2度目の更新ですが、今回は愛車ワゴンRのリアドラムブレーキのカップキットの交換をしました。

夏には車検なんで約4年ぶりの交換になります。

リアカップキットの交換はリアブレーキシュー等触るんで苦手な作業ですが、今回はツールを駆使して簡単に済ませました。

その辺も含めて詳しく紹介してるんでご覧下さい。

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リアカップキットって何?

今回交換する「カップキットって何?」っていう部分から説明します。

カップキットはリアのブレーキの油圧で開く部分のゴムシールのことでドラムブレーキ車には必ず付いてます。

リアのブレーキのドラムカバーを取ると現れる黄色丸で囲った部分がホイールシリンダーと呼ばれ、フロントブレーキで言えばディスクブレーキが普通ですが、ディスクブレーキのキャリパーに当たる部分になります。

カップキットはホイールシリンダー内部のピストンに付いてるオイルシールです。

カップキットの新品の現物ですが、小さな2コのゴムがオイルシールで大きな2コがダストカバーになります。

円錐形の物はオイルシール組むときに使うジグです。

この合計4コが片側分(片輪分)で左右ならこの2倍の数になります。

今回はこのオイルシール&ダストカバー(カップキット)を交換します。

車屋さんによっては車検ごとに交換をされるところもありますが、現在ゴムの耐久性も上がり5万キロに一度とか言われてます。

なによりこのオイルシールが劣化するとブレーキ踏んでもブレーキオイル(フルード)が漏れてピストンが動かずブレーキが効かなくなり危険です。

すでにオイル漏れしてる車はもちろんですが定期的に交換する消耗品と言えます。

カップキットを組む

リアブレーキをバラす

すでにジャッキで上げてウマで固定しタイヤが外れリアブレーキが見えてて、これがドラムブレーキになります。

ドラブブレーキのカバーを外しますが手前に引っ張れば取れるンですが固着して取れない場合黄色丸の部分に穴がありM8ボルトをねじ込み締め込めば強制的に固着が外れドラムカバーが外せます。

画像は左側の穴だけM8ボルト挿してますがこの車の場合手前に引っ張れば簡単に外せました。

は~いドラムカバーが外れドラムブレーキが丸見えになりました。

ディスクブレーキと比べたら複雑に見えますね。

今回画像で銀色の部分(ホイールシリンダー)を外してカップキット交換します。

まずはコンプレッサーでブレーキダストを飛ばしパーツクリーナーで軽く洗浄します。

この時ブロワーやコンプレッサーのエアで吹くと恐ろしいほどの黒いダストが飛び身体に悪そうなんで吸わないようにしましょう。

ここで普通はこの複雑な機構を一度外してホイールシリンダー外すんですが、私ドラムブレーキの分解苦手なんで出来るだけバラさないで今回行います。

分解工程が知りたい方は以前の記事↓見て下さい。

リアハブベアリング交換【スズキ車4WD】【MH34S】
今回は愛車ワゴンRのリアハブベアリング交換を行います。 2WD車は作業も簡単なんですが私のワゴンRは4WDなんで結構ハードル高めの交換作業となりました。 何時もは「これ見てやってみて」的な事書いてますが、今回の作業は道具も含めてハードな内容なんで自分でやられる方は心して行って下さい。 出来るだけ詳しく紹介してますが作業しながらでは限度(心の余裕無し)もあり、尚且つ自分でやるにはお勧めできない作業になります。 しかし1度やれば2度目は以外と手間は掛かるが簡単に思えてきます。 それではご覧下さい。

ホイールシリンダー外す際にはブレーキオイルが漏れるんで少しでも漏れを少なくするようにブレーキホースをこの機器でつまみブレーキオイル止めます。

リアのブレーキラインのゴムホース部分にクランプしてこれでオイル漏れは最小限に出来ます。

ドラムブレーキ裏面からの画像ですが、これでホイールシリンダー留まってて黄色丸がホイールシリンダーボルト(10ミリ)赤丸がブレーキホースのジョイント(10ミリ)緑丸がブレーキブリーザーでゴムキャップを外します。

ここでは固定されてる状態で緩めるだけ(外さない)緩めます。

ホイールシリンダー裏のボルト緩めた状態ですがここから今回の新工具使いましょう。

これが今回買ったブレーキシューホールドツールです!

これでブレーキシュー広げたまま固定してホイールシリンダー外します。

でも少しの力と慣れでこれ無しでもバラさずにホイールシリンダー取れるんですけど・・・

でもコレの方が多分安心安全に出来ると信じてます。

こんな感じにブレーキシューの幅に合わせてブレーキシューにセットします。

まだ広げませんよ!

ブレーキシューはシューホールドスプリングが効いてて固定されてるんでコレ外してシューをフリーにします。

専用工具もKTCとかから出てますが、この板バネ押さえながら中心の棒を90度回します。

実はコレも苦手な作業で特に取付の際困ってしまいます。

シューホールドスプリングも外せてシューがフリーになりました。

これで工具をのボルト部分回せばシューが広がってスムーズにホイールシリンダーが外せます。

先ほどブレーキパイプのジョイント部分緩めるときに書き忘れてた工具でブレーキラインとかをスパナより安全に回せるフレアナットレンチを使いブレーキライン外しましょう。

ブレーキのネジとかなめたら大変なんでスパナはこれで緩めてから使いましょう。

私何故かKTCのとか3本くらい持ってるが何故だろう・・・

ホイールシリンダー留めてるボルトは外せてゴムキャップも外せて残りはブレーキパイプだけですが、このジョイントは固くて回しにくい場合は少しホイールシリンダー揺らすようにすればジョイントは廻りやすくなります。

ハイ、取れました!

ブレーキホースつまんで止めてるんでオイルは漏れませんが、先ほどブレーキブリーダーキャップ外したのココに付けて漏れを防ぎましょう。

これにてホイールシリンダー取り外し作業は完了です。

ホイーリシリンダーをバラす

それではホイールシリンダーをバラします。

ホイールシリンダーの左右に付いてるダストシールを外し引っ張れば中のピストン部分が抜けて外れます。

シリンダー内にはスプリングも入ってます。

左右ともピストンが外れました。

ダストブーツも外し分解は完了です。

カップキットを組む

約4年間使ったオイルシールを外します。

画像のような咲の丸いマイナスドライバーみたいなヤツですれば傷も付かずスムーズに出来ます。

私はバンセールスが家に来るんで(友人)スナップオン使ってますが下のストレートのヤツで十二分に使えて良いと思います。

ここからは新品カップキット組んで行きます。

今回使ったカップキットです。

カップキットのオイルシールはピストンの細い窪みに入れるんでこの円錐形のジグ使って入れます。

円錐形のジグはカップキットに付属してますが、アルミ製の円錐ジグもあります。

ちなみに円錐形のジグはカップロケットと呼ぶみたいです。

カップロケットはこの様にピストンに被せて使います。

カップキットのオイルシールはテーパー形状で向きがあるんで、この様に径の大きい方をピストンの中側になるように入れます。

オイルシールもカップロケットにもブレーキ用グリス塗って滑りをよくします。

このブレーキラバーグリスは以前キャリパーOHしたときのシールキットに付いてきたグリスを容器に入れて保存しておいた物です。

この向きでカップロケットを使い滑らせて組みます。

ハイ、組めました!

両側とも組み上がりました。

ピストン組む前にホイールシリンダー内にサビとかキズとか無いか確認してパーツクリーナーで洗い流し掃除します。

掃除後はシリンダー内の滑りがよくなるように薄くブレーキグリスを指で伸ばすように塗布します。

ピストンにダストブーツ取り付けますがダストブーツ内側にはブレーキグロス薄く塗布して組みます。

ダストブーツ組んだピストンをホイールシリンダーに入れて組みます。

この時シリンダー内にスプリング入れるの忘れないようにしましょう。

両方ともピストン組めたんでコレにてカップキット組み替え完成です。

ホイールシリンダーをドラム内に戻す

ここからは組めたホイールシリンダーをドラム内に組んで行きます。

まずはピストンのシューが当たる部分にはスプレータイプのグリス塗っておきます。

このグリスはスプレータイプで金属からゴムまで全て使えて便利です。

ブレーキパイプに被せてたゴムキャップを外します。

ホイールシリンダーを組むに当たりピストンとシューが当たる溝を垂直方向に回して合せておきます。

指で(爪で)直せますがマイナスドライバー等で直して方が痛くなくて簡単です。

ホイールシリンダードラムブレーキのバックプレート裏側に取り付けます。

取付ボルト(10ミリ)ブレーキパイプジョイント(10ミリ)を合わせて仮留め状態で多少グラグラする感じの時にホイールシリンダーをグラグラさせながら締めていき、取付ボルト締めてからジョイントも締めます。

ホイールシリンダー取り付け後にピストンの溝にシューがシッカリ当たってることを確認してからシューホールドツール緩めて外します。

ツールが外れスッキリしました。

シューホールドスプリングも取り付けて

バックプレートにシューが接触する部分にはラバーグリススプレーします。

マイナスドライバーで少しシューを持ち上げ隙間を作りスプレーしてます。

グリスをスプレーするポイントは左右のシューがバックプレートに接触する左右で6カ所と、シューの上のピストンに当たる部分左右で2カ所と下のシューの支点左右で2カ所です。

あとはドラムカバーを付けた際に固着しやすいセンターの出っ張り部分です。

ドラムカバーが取付出来ないことが多々ありますが、これはシューが開きすぎてカバーが付かないことがあるので黄色丸のギザギザの調整を触りシューを狭めます。

調整はマイナスドライバーをこの様に入れてカバーが走るようにします。

尚この調整は狭めすぎてもブレーキ踏めば「ギギ」って音がして勝手にクリアランス決めてくれる自動調整になってます。

自動調整と言っても適当なんでサイドブレーキの効きが悪いようなら自分で1山づつ調整し、カバー付けて外しての繰り返しになりますが好みの効きに出来ますが、あくまでドラムカバー回して接触するかしないかの辺でやめときましょう。

はいホイールシリンダーのカップキットの交換は出来ました。

あとはブレーキパイプ外してるんでエア抜き作業が必要になります。

今回は車検も夏なんで4輪ともエア抜きしてブレーキオイルの交換もします。

ブレーキのエア抜き&ブレーキフルード交換

ここからはブレーキフルードのエア抜き(リアブレーキ)と車検に備えてフルードも交換します。

使う物は左からエアでフルード吸うやつと、中央はブレーキフルードで、右はフルードエア抜き作業で減ったフルードを自動で足してくれる物となります。

エア抜き作業は以前のリアハブベアリング交換の記事で詳しく紹介してます。

リアハブベアリング交換【スズキ車4WD】【MH34S】
今回は愛車ワゴンRのリアハブベアリング交換を行います。 2WD車は作業も簡単なんですが私のワゴンRは4WDなんで結構ハードル高めの交換作業となりました。 何時もは「これ見てやってみて」的な事書いてますが、今回の作業は道具も含めてハードな内容なんで自分でやられる方は心して行って下さい。 出来るだけ詳しく紹介してますが作業しながらでは限度(心の余裕無し)もあり、尚且つ自分でやるにはお勧めできない作業になります。 しかし1度やれば2度目は以外と手間は掛かるが簡単に思えてきます。 それではご覧下さい。

フルードはボトルに移して使いますが適当に半分ほど入れてます。

こんな感じでリザーブタンクにセットしますがレバーは閉じたままです。

レバー開けるといきなり溢れんばかりにリザーブタンクが満たされますが、ちょっとエア抜きで減れば油面は下がりそこからはその油面のまま減った分だけ勝手に注がれます。

このボトルはリザーブタンクの油面気にしなくてもエア抜き出来るんでお勧めです。

エア抜きは必要なのはリアブレーキなんでリア左側からエア抜きしていきます。

ブリーザーは8ミリなんでメガネ系の工具で少し緩めてホースをセットします。

ホースセットした後はスパナで緩めたり締めたりしますが、最初の緩めと最後の締めだけはメガネ系レンチ使いましょう。

エア抜き作業は以前の記事見て下さい。

いきなりエア抜き完成の図ですが作業に没頭すると画像忘れます。

今回もエアで抜かずワンウェイバルブで自分でブレーキ踏んで抜きました。

エアの負圧で抜くの遅いのとウルサいんでお勧めは出来ませんね。

詳しくは先ほどのリンクの記事にあります。

これでリ朝夕のエア抜きは完成です。

今度はフロントですが車検用整備でキャリパーやらブラケットやら綺麗にしたいと思います。

キャリパーから外しますが赤丸のブリダープラグを少し緩めて(メガネ10ミリ)黄色丸のボルトを外せばキャリパーが外れます。

外したキャリパーはS字フック等でスプリングから吊してブレーキホースに負担が掛からないように一旦放置します。

ブラケットは黄色丸のボルト外せば外せます。

ブラケットはブレーキパッドと一緒に外れます。

ブラケットに付いてるブレーキパッドやパッドが載ってスライドさせる金属(「パッドクリップ」って言うらしい)を外しバラバラにします。

ブラケットとキャリパーを繋いでるスライドピンも引っ張って抜きます。

各パーツをパーツクリーナーで綺麗にしますが念入りにしても余り綺麗になりませんので、あまり深追いしない程度に綺麗にします。

キャリパーメンテナンスに使うグリスです。

上からシリコングリスでスライドピンに使います。

真ん中はカッパーグリスでパッドの金属と接触する場所に使います。

下はアンチシーズでパッド裏面に使おうと思いましたが今回使いませんでした。

リアブレーキに使ったラバーグリスでも全てカバーできます。

ブラケットを組みます。

パッドクリップをブラケットに取り付けます。

パッドは減ってもこの金属の上をスライドして常に同じ圧力でディスクを挟んでます。

パッドクリップとパッドにカッパーグリス塗ります。

ブラケットにパッド組みますが実際に車両に組む際にパッドが邪魔なんでここで画像のように組まない方が良かったです。

スライドピンにはシリコングリス塗って組みます。

ブラケットにスライドピン組みますがダストカバーもシッカリ合わせて組みます。

キャリパーですがピストンのダストカバーをめくってラバーグリス吹き付けておきます。

コレやるとピストンが錆びにくくなります。

シリコングリスでもOKですがスプレータイプが使いやすいです。

ブレーキフルードの交換なんでキャリパー内のフルードを排出しようとしてます

やり方はブリーザーボルト緩めホース装着、ピストンを押し込みキャリパー内の黒く汚れたフルードを排出します。

しかしパッドが減ってないのでピストンがほぼ押し込めず汚れも出ませんでした。

ホンマはピストンをブレーキ踏んで少しだし、そこからピストン戻せばよかったが面倒になってこのまま終了です。

ブラケットもキャリパーも組んでエア抜きの要領でブレーキフルード抜きます。

私の場合ブレーキ20回踏んで終了としてます。

ブリーダーキャップ閉めて完了ですが、ブリーダーの穴内にブレーキフルードが残ってるんでシッカリパーツクリーナーで流してからキャップします。

最後はリザーバータンク内にフルードMAXレベルまで注ぎます。

光の当たり方でレベルが見にくいときにはライトを裏から照らせばバッチリレベルも分かります。

レベル合えばゴミ取りフィルターを入れてキャップ閉めて完了です。

今回の作業は2024年4月14日に行いました。

走行距離は132616㌔でした。

まとめ

今回は今年の夏の車検なんで車検用の整備としてリアブレーキのカップキット交換とグリスアップ、フロンドブレーキの清掃とグリスアップとブレーキフルード交換を行いました。

カップキット交換はブレーキシューを取ってやった方がやりやすいですが、私ドラブブレーキの分解好きじゃ無いんでシューを広げて固定できる工具を買って行いました。

別に買わなくても手でシューは広げられますがシューのスプリングにも負けず固定できて良かったと思いました。

カップ交換後ドラムブレーキの簡単清掃&グリスアップとブレーキのエア抜きを行い、フロントブレーキの分解清掃&グリスアップ後フルード交換のエア抜きして完了となりました。

フルード交換は2年前の車検前(7月)以来でしたがそれほど黄色く変色もしてなく3年に1度でもええなか?って思えました。

カップ交換は車屋によってかも知れないが車検毎に交換してると思いますが、私のワゴンRの場合2020年8月納車時に(71000㌔)交換してて今回132000㌔で約4年で60000㌔での交換となりましたがへたりも感じられず50000㌔とか4年ないし6年おきくらいでも良さそうに思えました。

ではでは・・・

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