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1人でやるブレーキフルード交換【MH34S】

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今回も車検が近いワゴンRの整備でブレーキフルード交換を行います。

本来2人で確実に行いたいブレーキフルード交換ですが1人で行うやり方でやってみました。

1人で行う場合多少道具も要りますのでその辺も含めて詳しく紹介してるんでご覧下さい。

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ブレーキフルード交換の必要性

現在の車はほぼ油圧でブレーキ効かせてます。

原理(ディスクブレーキの場合)は足でブレーキペダルを踏むとピストンで油圧が掛かり各車輪のブレーキのピストンを押し出し、ブレーキパッドがブレーキローターを挟み込み摩擦によって車速が落ちます。

この油圧を掛けてる液体がブレーキフルードです。

ブレーキフルードは液体なんで劣化(水分が混じる)はします。

どのくらいで使えなくなるのか?に関しては使用状況で変わりますが、ネットでは2万キロ以内とか色が黄色くなったらとか色々見ますが、日本は初回車検を除き2年に1度の車検なんで2年で2万キロを目安に交換をしてることが多いです。

私の経験や見た中では6年も8年も(バイクだが)変えてなかったがのんびり走るので問題なかったケースもあります。

実際普通に乗ってれば何年も交換しなくても問題は起きないはずで、普通にブレーキも効きます。

しかし山坂道を走行する方(特に下り坂)は劣化したブレーキフルードは水分を含みますのでブレーキの熱でフルードが熱くなり水分で泡が立ちフルード内にエアが混じりペダル踏んでも油圧が掛からなくて効かなくなることもあります。

なのでやっぱ2年に1度は交換する方が良いと感じます。

ブレーキフルード交換(リア1人編)

まずは4輪をジャッキアップしてウマを掛けてタイヤを外します。

今回は1人でやるんでこんな道具を用意します。

左からブレーキフルードを給油するボトルでリザーブタンクの油面が下がると勝手に足してくれます。

次は各輪のブレーキブリーダープラグ(以下プラグ)からブレーキフルード(以下フルード)を抜き取る道具で、コンプレッサーのエア圧でタンク内を負圧にしてフルードを吸い出します。

次はブレーキクリーナーでプラグ付近に付着したフルードを洗い流します。

最後はブレーキフルードで1L用意してDOT4を使います(別にDOT3でOKです)

フルード注油用ボトルにフルードを700mlほど入れます。

エンジンルーム内のブリーザータンクの蓋を開けます。

私の車はフルードがMIN位置より少し上くらいで少なく見えますが、2年前のワゴンR購入時の車検でパッドは新品だったんですが、その後大径ローターに交換時にパッドも減ったヤツになったんでピストンが出て減ったように見えてるんです。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: CIMG7073.jpg

先ほどフルードを入れたボトルをリザーバータンクにセットします。

この注油機ですが色んなタイプが売ってまして、こんな風にリザーバータンクに挟め込めるヤツの方が汎用性は高いと思いますので購入される方は参考にして下さい。

個人的にはもっとボトル部分が細い方が使い勝手も良いと思うんですが・・・

このままボトルのレバーを開けるとフルードが注油されてボトルの先が油面に触れると勝手に注油が止まります。

自動で注油してくれるんで便利ですが、結果を言えばボトルが傾いて設置してるからなのかうまくフルードが止まらず漏れて大変でした。

結局自分が出したい時だけレバーで出して使いました。

リザーブタンクから1番遠い位置からするので左リアのドラムブレーキからフルードを抜き始めたいと思います。

画像中央のゴムキャップを外します。

尚リザーブタンクが空にしてエアがかんだ時に1番遠い位置(フルードの通るラインが長い為)からするのが定番のやり方ですが、今回のようにフルード交換の場合どこからやってもOKです。

私の場合間違えないようにいつも遠い位置からやってるだけです。

ゴムキャップ外すとブリーダープラグがえらく錆びてますがこんな物ですか?

吸い出し用のボトルのホースを繋ぎます。

画像ではスパナ8㍉が刺さってますが固くてソケットの8㍉で少し緩めてからスパナ使いました。

ネジを少しだけ緩めます。

エアホースを繋いで握るとエア圧でボトル内が負圧になりホース内にフルードが流れ始めました。

古いフルードは黄色い(劣化で変色)ですのでホース内に透明なフルードが見えだしたら交換作業は終了です。

ボトルがヘコむほど負圧が起こるがフルードは少しづつしか抜けず時間が掛かります。

あと握ってる間はエアが出る音がかなり爆音なんで夜は作業はやめときましょう。

何となく透明なフルードに変わった気がしたんで(分かりにくい)この辺でリア右は完了です。

ホースを抜いてプラグを締めます。

プラグはフルードで汚れるんでクリーナーで洗いましょう。

フルードは塗装を傷めるので綺麗に洗い流します。

洗ったらゴムキャップ取り付けましょう。

同じ作業を右リアも行いリアは完了となります。

ブレーキフルード交換(フロント1人編)

フルード交換はリザーブタンクから遠い位置から行うのでフロントは左からですが、画像は右で最終輪になります。

フロントはピストンを戻してフルードを入れ替えます。

キャリパー留めてる下側の14㍉ボルトを外します。

キャリパーの上側を視点にしてキャリパーを持ち上げ、吸い出し用ホースをプラグに取り付けてプラグを緩めます。

リアのプラグは8㍉で緩めましたがフロントは10㍉で一貫性が無いね。

自作ピストン戻しツールでピストンを押し戻します。

プラグ緩めてるんでリザーブタンクの油面は変わらずにピストンを戻せます。

ピストンが奥に入りました。

キャリパーを元の位置に戻し14㍉ボルトを締めてフルードを抜いて行きます。

ピストン戻した方がキャリパー内の汚れがシッカリ出てくれて何となく良さそうです。

出てくるフルードは真っ黒で透明になったら完了です。

ホースを外しプラグ締めてクリーナーで洗ってキャップ付けたら完了です。

ピストン戻したらこんな色のフルードが出てきます。

何となく良さそうでしょ?違うか?

4輪ともフルードの入れ替えが終了したら絶対に忘れてはならないことブレーキ踏んでピストン戻すことです。

何度か踏んで離してポンピングしたら踏み代が出てきて何時ものブレーキに戻ります。

絶対にこれやらないで走らないようにしましょう!

リザーバータンクのフルード量もMAXに合わせて入れたら蓋を閉めて完成です。

タイヤはトルクレンチでスズキの軽の場合85Nmで締めます。

この後エンジン掛けて更に何度かペダルをポンピングして普段と踏み代等違ってないか確認します。

2人でやるブレーキフルード交換説明

私は出来たら2人でブレーキフルード交換をする方が良いと思ってます。

2人でやる場合のやり方も文字で説明しておきます。

1人は運転席でもう1人は各車輪担当になり、フルード交換をする設定です。

絶対的注意点、リザーバータンクを空にしない!(エアが入るとエア抜きに時間が掛かる為)

1人が運転席に乗る、ペダルをポンピング、もう1人がブリーダープラグ緩めて少し放置。

ある程度フルードの色を見ながら透明になったらプラグ締める。

数回ポンピングしたら踏んだままキープ。

もう1人がブリーダープラグ緩める、フルードが出る、プラグ締める。

ペダルをポンピング、踏んだままキープ、プラグ緩める、フルードが出る、プラグ締める。

これを数回繰り返し行います。

備忘録

今回のブレーキフルード交換は2022年7月17日に走行距離105395キロで行いました。

まとめ

今回は愛車ワゴンRの車検用整備でブレーキフルード交換を行いました。

フルードは水分吸って劣化するんで2年1度(車検毎)は変えた方が良いです。

本来は2人で行った方が良いですが今回は1人でやってみました。

変わった点はフロントブレーキのエア抜きでピストン戻して行い黒い汚れたフルードが出てきました。

注意点はブレーキは命に関わる部分なんで確実な作業と確認です。

緩めた物は締める、開けた物は閉じるを気に掛けて作業しましょう。

これで又不安無く2年間乗れますね。

ではでは・・・

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