今回は夏真っ盛りの気温36度以上の中でワゴンRのタイロッドエンドブーツを交換しました。
先日何気にフロント足回り見てて発見しました。
車検時には問題になるブーツ破れですが、意外と安くて簡単な作業で出来ます。
詳しく紹介してるんでご覧下さい。ご覧下さい。
タイロッドエンドブーツの破れ
先にタイロッドの説明をします。
「タイロッド」はハンドルに繋がっててハンドルに連動してタイヤが左右に動き、カーブを曲がれるんです。
google bardによると
タイロッドは、自動車のステアリングシステムの重要な部品です。
タイロッドは、ハンドルの回転を車輪に伝える役割を担っています。
と言う上手な説明になります。
今回ワゴンRの交換するタイロッドエンドブーツはgoogle bardによると
タイロッドエンドブーツは、タイロッドのジョイント部分を覆っているゴム製のブーツです。タイロッドのジョイント部分は、車のハンドルを切る際に、大きな力がかかります。タイロッドエンドブーツは、この力からタイロッドのジョイント部分を保護する役割を担っています。
タイロッドエンドブーツが劣化すると、ブーツが破れ、グリスや水分が漏れ出します。グリスや水分が漏れ出ると、タイロッドのジョイント部分が摩耗し、ハンドルが重くなったり、車がまっすぐ走らなくなったりします。
と言う説明になります。
簡単に言えば重要な部品でそのブーツが破れてるとグリスが漏れて車検も通らなくなります。
つい先日の話ですがたまたまフロントタイヤ外すことがあり破れに気づきました。
車検は1年後なんで車検的には問題ない期間ですが、破れたまま放置するとグリスが飛び散り水が入りサビが出ると、ボールジョイント部が減ってガタが出てタイロッドエンドごと交換するハメになります。
説明はこの辺にしてブーツ交換の本編に入りますね。
破れたブーツを外す準備
ではここからブーツ交換の作業に入ります。
タイヤ外すんでジャッキで上げるのにスロープに載せてジャッキアップしますが、車両を浮かす前にホイールナットを緩めます。
普段タイヤを交換するだけとかではジャッキで上げてタイヤ外しますが、ちょっと時間の掛かる作業をする場合はしっかりウマで車両を支えるようにします。
ワゴンRはステップのジャッキポイントがまるで持ち手の様な形でそこに掛けます。
これでやっとタイヤが外せます。
破れたブーツの取り外し
これがタイロッドエンドで黄色丸のゴムがタイロッドエンドブーツです。
赤矢印の所ブーツが破れてグリスが出てきてます。
これ見られると車検は通りません。
タイロッドはナットで固定されてますが、ハンドルに連動して動く重要な部品なんでナットが緩んでも外れないようにボルト部分に穴が空いてて、スナップピン(抜け止めピン)が付いてます。
それをペンチ等使って引っ張って抜きます。
ピンが抜けたらナットを緩めます。
ナットは17ミリソケットで緩めます。
ナットを緩めてボルトとツラになったら次の作業の為にこの位置で緩めるの一端終了します。
タイロッドエンドはボールジョイントが圧入されてるんで画像のようなタイロッドエンドプーラーを使います。
その際にこの工具でボルト部を押す形になり、ボルトに負担が掛からないようにナットをツラで合わせて緩めるのやめました。
タイロッドエンドプーラーは22ミリソケットで締め込みます。
締め込むとボールジョイントの圧入が外れますが、「バン」と結構大きな音がするんで途中で締め込むのやめて、ナックル部分をハンマー等で叩けば(振動を与える)簡単に圧入が外れて、多少ビックリすることも少なくなります。
圧入が外れてボルトが上に上がったところです。
タイロッドエンドプーラーを外し、途中になってるナットを外せばタイロッドのボールジョイント部分が外せます。
ブーツは簡単に外れないようにリングで固定されてますので、先の尖ってない工具を使いリングを外します。
ここからは下を向いて付いてたボールジョイントですが、作業の為に向きを上に向けたり横に向けたりしながら作業しますが、回す向きを覚えて組む際に元の位置に回して戻せるように覚えておきます。
これはタイロッドエンド回すとトーインも狂うんで必ず覚えておきましょう。
たかが1回転狂ってもネジのピッチが1.0なんで1ミリですが、せっかく合ってるトーインやハンドルのセンターズレ等になっても面倒なんで・・・
キーホルダーを付けるリングのような固定バンド?外れました。
破れたブーツを外しますが、ブーツがハマってた溝が結構錆びてます。
リング固定が無かったらジョイント部まで水が入りそうですね。
ブーツが外せました。
錆びも簡単にですが拭く程度で落とします。
外したブーツですがパックリと破れてますね。
破れたブーツは左側でしたが、右側もヒビが入り来年夏の次回車検までには破れそうなんで、右側も同じ作業して外します。
新品ボールジョイントブーツを組む
外れたブーツは捨ててここからは新品ブーツを組んでいきます。
グリスだらけだったボールジョイント部のグリスを拭き取ります。
パーツクリーナーとかは脂分抜けてサビの原因にもなるので使いません。
グリグリ回しながら拭き取りますが、回すの結構固いです。
この回す作業の際にボールジョイントがユルユルなのはボールが減って来てる訳です。
余りにユルユルだとガタも出て交換が必要になるかも知れませんので、ガタつきが無いかも見ておきましょう。
新品ボールジョイントなんかはホンマに固くなかなか力が要ります。
綺麗に拭いたボールジョイントにグリスを塗ります。
グリスは以前は「モリブデングリス」も使ったことありますが、ここは普通のグリスで良いみたいで「MPグリス」とか「シャーシグリス」とか「万能グリス」が良いようです。
今回使ったのは何故か家にあったグリスですが、たぶんシャーシグリスかな?
トラック乗ってる人の忘れ物で、トラック乗ってる方の方が良く知ってるかな?
特にグリスでお勧めもないので潤滑出来たらええと思いますが、塗り方はボール部分に塗ってボールジョイントぐるぐるしながらボール部分に十分塗り込む感じです。
新品ブーツですが純正品では無く大野ゴムのヤツ使います。
純正品はネットで見たらブーツと針金(リングじゃ無い)とグリスがセットになってるようでした。
値段も安いし毎回大野ゴム使ってるし問題なしですが、1個売りなんで2個買いましょう。
左が破れたブーツで右が新品ブーツです。
新品と比べて潰れるようにヘタってますね。
新品ブーツ内側にもうっすらグリスをおまじないのように塗りますが、別に塗らんでも良いと思う。
以前がこのブーツ内にもグリスを詰めましたが結局組む際に押しつぶす格好になるんで漏れたりしますので、程々にしましょう。
ボールジョイントにブーツを被せ溝にハマるように入れますが、グリスでネトネトなせいでなかなか押し込んで回せません。
この時入れにくいからと尖った物とか使わないようにしましょうね。
ブーツが破れたら又通販で買わんといけないので・・・
リングは僕は持っていた結束バンドでクルクルって入れましたが、別にクリップでも安全ピンでも出来ると思います。
こんな感じにブーツの根元にリングがハマればブーツを被せて固定する作業は完了です。
ナックルにタイロッドエンドを組みますが、この時ブーツを外す際や組むときに180度回して作業をした人は、回した反対に180度回して組みましょう。
でないとアライメント(トーインやトーアウト)が狂います。
タイロッドエンドをトルクレンチで50Nmで締めました。
最後にスナップピン入れて完成です。
完成の図ですが、これで車検も(1年後だが)問題なしですね。
備忘録
今回タイロッドエンドブーツの破れを123143キロで行いました。
日時は2023年8月11日(海の日)に行いました。
しかし初めての交換だったのかなぁ~中古車で買ったので・・・
まとめ
今回は2023年8月11日に走行距離123000キロで真夏の暑い中タイロッドエンドブーツの交換をしました。
先日たまたまフロントの足回り見てて気づき慌てて注文しました。
作業自体は簡単ですがブーツの固定をするリングを組むのが億劫な方もおられると思いますので、私のやり方でやって貰ったら簡単に入ります。
しかし中古車で丸3年前(2020年8月納車)に70000キロくらいで買って乗り出したワゴンRですが、初めてのタイロッドエンドブーツの破れだったのか気になりました。
ではでは・・・
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